【アメリカ出張】飛行機の遅延 -地獄から神降臨-②
前回までの内容はこちらをご覧ください。
marshmallowday-113.hatenablog.com
ワシントン・ダラス空港到着
到着前にサンアントニオ行きの搭乗ゲートをCAさんが約束通り教えてくれ、走って搭乗ゲート34へ向かいました。
サンアントニオ行きの飛行機も、偶然にも遅延している奇跡を信じて!
その結果、、、
乗り遅れーーーーー!
まぁ、そんな上手い話があるわけないですよね・・・。
到着がほぼ出発予定時刻だったため、残念ながら搭乗予定だった飛行機はドアロックしており、出発に向け滑走路に移動する直前でした・・・。
ゆっくりと滑走路に向かう搭乗するはずだった飛行機を見ながら、海外出張で初めて経験するトラブルに不安が襲ってきます。
- これからどうしよう?
- 自分一人で目的地まで辿りつける??
- というか、今日はベッドで寝れるのか・・・??? etc
さて、サラリーマンはここでくよくよしていられません。
明日の客先打合せに何とか間に合うようにベストを尽くさなければならないのです。
一回大きなため息をして、そして次に更に大きな深呼吸をして、いつか経験するトラブルが今回だった!と開き直りました。ここは自己責任の国、アメリカ!悩んでいても誰も助けてくれません。後で笑い話に出来るように思いっきりあがくことを決心します。
早速、近くにいたグランドスタッフに、「ボストン空港の雪で遅延して、乗継が出来なかったんだけど、どーすれば良い?」と相談すると、
カスタマーカウンターへ行け!!とのお役所回答。
ですよねーーーーー!
というわけで、カスタマーセンターでの交渉に向かいます。
カスタマーセンターでの交渉 いよいよ地獄から神降臨
さて、本記事の本題に入っていきます。
「これから乗継便とか、ホテルとか、全部英語で交渉するのかよ・・・。全く自信ねーなー・・・。」と思いながら重い足取りで歩いていくと、すぐにカスタマーセンターに到着してしまいました、、、。
「心の準備、まだ出来てないんですけどーーー、、、。」
そんな私の空気を呼んでか、すでに15名ほど先客がいました。ボストンからの到着ゲートからここに走った方が良かったんじゃねーかな?(待つのは嫌いな自分の本性が勝手に出る)と少し思いつつ、心を落ち着けながら順番を待ちます。他の方は待ち時間を利用して遅延が発生したことを家族などに連絡しているようでした。
一人前のキャメロン・ディアス似の美女が、スタッフに対して交渉を続けています。スタッフもかなり一生懸命対応しています。美女の交渉が終わり帰ろうとすると、カスタマーセンターのスタッフがホテルチケット(と思われるもの)を渡していました。美女がチケットを受け取って私の番になりました。
セカンド(私;以下、2nd):(乗継出来なかったチケットを渡しながら)ボストン空港の雪の影響で遅延して、乗継が出来なかったんだ。ただ、明日の午前10時から客先との大事な会議があるから直行便でなくても構わない。なんとか今日中にサンアントニオに飛べないかな?
カスタマーセンターのスタッフ(美女を対応していた黒人の20代前半と思われる男性;以下、CS①):(特に便を調べることもせず、淡々とチケットの印刷作業をし終わると)今日は君が乗継出来なかった便が、サンアントニオ行きの最終便だ。直行便以外方法は無い。はい、これが明日のチケットだ。
2nd:(人によって態度があからさまに変わるヤツだなー。と思いながら)本当に方法は無いの?例えば深夜便とか。
CS①:(素っ気なく)無い。他に質問は?
2nd:(コイツの態度、マジで最悪。と思いながら)分かった。発券ありがとう。これがサンアントニオに行ける最速の便なんだね?
CS①:そうだよ。
2nd:ホテルの保証とかは?Unaitedで用意してくれないの?
CS①:ホテルの保証はない。(嘲笑いながら)君、スマホ持ってるんだろ?自分で予約出来るだろ?
2nd:(怒りを「ぐっ」となんとか押し殺しながら)雪で遅延したのに何も保証しないの?さっきの女性にはホテルチケット渡していたよね?
CS①:チケットいるの?はぁー(溜息をしながら)、どうぞ。
2nd:(あぁ!?お客の前でため息って!なめてんのかぁ??という感情が外面に出ない様にこらえにこらえて)こういう経験は初めてなんだ。このチケットの使い方を教えてくれない?
CS①:裏に使い方が書いてある。まずはチケットの裏に書いてある番号に電話してみて。
2nd:(怒りと落胆が同時に混ざりながら)OK、ありがとう。
日本(ANA or JAL)の空港スタッフの対応とは、天と地ほど違います。
これがアメリカの洗礼か・・・。怒りと絶望を味わっていると、スーツケースを戻してもらっていないことに気づきました。
急いで切替して、先程のスタッフに再び交渉します。(別の人に対応中だったけど。)
2nd:(割り込んじゃって)ごめん、ホテルに泊まるからスーツケースが必要なんだ。手元に戻してほしい。
CS①:なぜ必要なんだ?
2nd:(怒りを隠すことが出来ず)は!?普通必要だろ?
CS①:はぁー(大きなため息)。戻すのは結構大変なんだ。1時間以上待つことになるかもしれないよ。
2nd:(ちゃんと仕事しろやー!!お前が大変とか関係ねーだろ!!とう言葉の声が出る寸前でしたが)構わないよ。今すぐやってほしい。
CS①:今、このお客さんに対応している。列を並び直して。
2nd:(ぷっつーん。イライラして)はぁ??列を並び直す??君はオレの前に対応していた女性にはスーツケースをどうするか聞いていたじゃないか。それなのに、オレは彼の次じゃなくて、もう一度最初から列に並び直すのか?
CS①:そうだ。並び直して。
アメリカは自由の国と言われていますが、人種差別は日常茶飯事です。過去にフランスの空港でも、並んでいたレジを白人に横入されたため、列に並び直せ!と注意したら、レジのスタッフがあからさまに彼の方が先だと、人種差別を受けました。が、その時の怒りのゲージを10とすると今回は100!本当に頭に来ました。
思わず日本語で「F○CK!!!!!」に近い言葉を発してしまった、しばらくした後です。このやりとりを見かねたのか、(昔はかなり美人そうな)50歳前後と思われる女性のスタッフ(以下、神)が声をかけてきてくれました。
異国の地で言葉がなかなか通じず悪戦苦闘している出張初心者の前に、なんと神が現れたのです。
次回へつづく!